ドバイに新作のラグジュアリー民泊 「元手ゼロからドバイで豊かなFIREを実現する方法」などの著者・坂井 増由美さんが語る、”超富裕層”までの軌跡と海外不動産投資
ドバイ在住6年で、20年連続年収1億円以上「元手ゼロからドバイで豊かなFIREを実現する方法」「稼ぐ力を養うお金の教え60」などの著者であり、資産構築アドバイザーとしてご活躍されている坂井 増由美さん。坂井さんは日本国民にたった0.16%しかいない”超富裕層”であり、現在、ドバイに不動産及び民泊物件を所有されています。ご著書のファンの方には自明なことですが、今まで大変なご苦労をされ、現在の資産家までの道のりを歩んでこられました。その軌跡と、ドバイでの民泊物件設立までのお話を伺いました。
壮絶な生い立ち
私の誕生日は母の命日です。私が生まれて2時間後に母を亡くしました。私が生まれた時、兄達は10歳と8歳です。私が生まれて母が亡くなったという状況は、大人だったら色々な事情を受け入れ対応も違っていたでしょうが、当時兄たちにとって私は100%恨まれる存在でした。3歳の私に向かって包丁を突きつけられるようなこともあり、そんな環境下で家族はすごく怖い存在でした。
一家心中未遂を経験
また、私が8歳の時は一家心中未遂も経験しています。夜中に私が寝ていると思った祖母と父が何か秘密の話をしているんです。狸寝入りをしている私の寝顔をのぞき込みながら父が、
「振り返ってみたら、この子が生まれて増美(増由美さんの母)が死んだとき、わしの人生は終わっとったんじゃ…わしはこの子が生まれるより、増美に生きとってほしかった」
と言っているのを聞いてしまったんです。それは8歳の私には余りに酷な内容でした。神様に「私の存在を消して無かったことにして欲しい」と、寝る前に毎晩お願いしていたほどです。
家の経済状況はというと、父は母を亡くした直後は1年ぐらいの間はショックが強すぎて、なにも出来なかったようですが、そこからは何とか気持ちを立て直して仕事をしていました。しかし私が8歳のころ辺りに事業がうまくいかなくなり、再婚相手の母を含め家族6人で所持金300円というところまで追い込まれたり、家賃を2年滞納したり、電気ガス水道が止められたり、雨漏りも当たり前でした。水道が止められた時点でもう生きていけないから一家心中しようと言う話になり、父と育ての母が、
「明日トラックに正面衝突して死のうと思う」
と話しているのを聞いてしまいました。
父は事故に見せかけて死ぬつもりだ、というのです。当時は自殺では保険金が下りなかったので、そうすればいくらかでも保険金が入るから、と。育ての母に打ち明けたところ、みんなで死のうとなり、次の日、私は車に乗せられ、8歳にして死を覚悟をしたのです。
心中は未遂に終わりましたが、結局「お金がないと人は死ななければいけないんだ」ということを私は8歳の時に身をもって学びました。これは綺麗ごとではありません。あなたの家族のもとに毎月毎月お金の無心に来るだけの親戚がいたらどうしますか?間違いなく縁を切れ、と言うと思います。これが現実です。
「貧乏は悪」
学校が休みの時は、一緒に暮らす祖母と一緒に内職をしたり、川のほとりにごみ袋がパンパンになるまで大量の野草摘みをして糧としたり。夏休みの間は稼ぎ時とばかりにずっと祖母と一緒に内職をしていました。一番いやだったのは「夏休みの思い出」という作文の提出です。貧乏な家には余暇という時間などないので、どこかに出かけるといった素敵な思い出はありません。給食費も払えないので、クラスメイトに「給食泥棒」と揶揄されながら泣きながらご飯を食べました。クラス教師は揶揄した児童を叱りましたが、私が給食泥棒であることは真実なのです。
私はその時「貧乏は悪だ」ということを学びました。みんなに迷惑をかけていることは事実だし、美化されるようなものでは全くないです。私はお金持ちになって世の中の役に立つ人間になろうと心に決めたのです。
「学校は億万長者の成り方を教えるところではない」
そこから私は、どうやったら億万長者になれるかということだけを考えて生きてきました。学校の先生にもどうすれば億万長者になれますか?と聞きました。我が家は借金の保証人にもなっていたので、当時のお金で5000万円借金を抱えていました。私は5000万円借金を払って、更に裕福にという状況になるためには「億万長者」という言葉しか頭に思い浮かばなかったのです。その疑問に対して教師は「学校は億万長者の成り方を教えるところではない」
と言い切ったのです。子供ながらに、その返答は衝撃的でした。それでは、学校は何を教わるところなのか?という疑問がわいたのです。各教科の教師は、そのことが得意だから教えてくれるというだけで、お金の稼ぎ方が得意なひとは誰一人いなくて教えてはくれないんだ、ということが分かったのです。
お金の稼ぎ方を教えてくれるのは、実際にお金持ちになった人だけなんだということを知ったのです。なので、10代の後半から20代にかけては億万長者に出会うことだけに専念していました。SNSが無い時代ににもかかわらず、実際に億万長者に出会って、私がどれだけ億万長者になりたいかということを伝えて、今までやってきたこと、今やっていること、これからやること全て聞き出して今からそれをやるから教えてください、と伝えたんです。そうしたら、相手はそのことを承諾してくれて、
「この株を買うから買った方がいいよ」
など全部つまびらかに教えてくれるんです。私はその方たちの教え通りに行動したら、あっという間に億万長者になりました。
考えてみたら当たり前のことではあります。小学2年生が突然3桁の掛け算がしたいと教師に聞けば、まず九九を覚えてくださいと言うと思います。算数が嫌いな人にはその時点では回り道をする意味がわからず「この教師は自分には3桁の掛け算は教えてくれないひとなんだ」と投げうってしまいます。それでは何も身につかないのは当たり前です。私は、「得意な人のやることはその人がやるのを全部真似したら基本的に自分も得意になるよ」とセミナー受講生さんなどには伝えています。
億万長者の教えを素直に聞く
当時億万長者たちに聞いた「これをやった方がいい」という情報を、私は身の回りの友人たちにも勧めてきました。しかし殆どの人が一緒にやろうと誘っても断ってきていました。その友人たちのやめておけ、というアドバイスを聞かなかったから現在の私があります。
世の中の91.2%のひとたちが、いわゆるマス層といわれる、お金をあまり持っていない人達です。10人中9人以上がお金を持っていないので、お金を稼ぐのが苦手な人の言うことを、何故か多数決で聞いてしまうのです。さらに、5億円以上の資産を持っている超富裕層の人は日本人のなかでも0.16%しか居ないという調査(※いずれも国税庁の調査)もあります。残念なことにあまりにも数が少ないので、一般の人は数が多い人の話しか聞けなくなってしまうのです。そのからくりに早く気が付いたので、私は20代で富裕層、30代で超富裕層に上がっていくことができました。
まずは不動産投資家になるためのステップを
現在、私は不動産投資に関しては、家賃収入から得られるものと、売却益で出るものから利益を得ています。不動産投資家に向けたセミナーは開催していませんが、投資家になるまでにはいくつかのステップが必要です。もっと初期段階の人に向けた発信や、セミナーは開催しています。
不動産投資家を目指すのであれば、まずは労働収入を増やして元手を作るしかありません。私のもとに相談に来る方は、殆どの方が労働することを辞めたいという思いでやってきます。しかし、収入を増やしたいのであれば仕事先を増やすか、仕事自体を多くするかしかありません。単純にひとの2倍働けばその分収入は倍に増えます。増やした分の労働で得られた対価は無くなってもいいという思いで、投資をするのが基本です。その投資で失敗したらどうしよう…と危惧する方が多いのですが、それではいつまでたっても労働収益で暮らすだけの生活から逃れられません。
「お金に働いてもらう」という意識が持ててこそ、投資家マインドをはぐくむことができるのです。アルバイトで増やしたお金では不動産を買う資金までには至りません。そこで資金を増やすために、自分のビジネスを始めて、そこで収益を生み出すことを考えますが、多くの方はそこでやるビジネスの選択を誤ってしまうことになります。お金持ちは何がお金を稼げるかというのを良く知っているにもかかわらずです。
切羽詰まった時に人は何を優先するか
今はスマホは手放せませんが、物価が上がっているので節約を余儀なくされる時代です。節約しても払わなくてはいけないものといえば、電気ガス水道家賃、そしてスマホ代です。私はドバイでは大家業をやっていますが、コロナ禍では1年間家賃収入がありませんでした。それでも国は大家さんたちに対して「借主を追い出さないでください」というお達しをして、家主側に手当金を支払ったのです。ドバイに住んでいる人でさえ困窮すれば家賃を踏み倒すのです。あなたは、生活が切羽詰まった時に、何に優先してお金を払いますか?自分が携帯電話と家賃とどちらかしか支払えない程カツカツの時、きっと携帯電話を先に支払いますよね?
今は「節約されてしまうもの」でビジネスをしても、良いことはありません。むしろ「節約してでも絶対に支払うもの」をビジネスの対象にするべきなのです。それは、現代においては通信しかないのではないか?というのが私の見解です。
元手がなくてお金持ちになりたい人の気持ちがわかる
冒頭の壮絶な生い立ちを読んでご理解いただける通り、私は貧乏で、ずっとお金持ちになりたいと思って暮らしてきました。なので、元手がなくてお金持ちになりたい人の気持ちが痛いほどわかるのです。私はいつもそういった「元手がなくてもお金持ちになりたい人」に向けて発信しています。今は通信業に着目しています。通信業界は普通代理店になろうとすると400万円から500万円かかりますが、それが3万円で通信業を始められるサービスを見つけたのでそちらをお伝えしています。それでも多くの人は「その方法でお金持ちになれるとは思わない」とか「私は好きなことでお金持ちになりたい」と突っぱねてしまうのです。
お金持ちになれない人の特徴
お金持ちになれない人の特徴は、お金持ちがすすめることを素直に受け入れないことです。お金を稼ぐというのは「需要」です。あなたが好きなことが求められるものではないのです。私はお金持ちになるために、自分の好きや得意ということは一切置いていました。億万長者がいいと思ってやっていることを徹底してやってきました。その道で長けた人が言っていることが100%なんです。
お金を稼いでいる人は、「お金を稼いでいるから自分は偉い」なんて言っていないし、思ってもいません。それなのになぜ、お金を稼いでいない人は、そのような卑屈な思いを抱くのでしょうか? それは、その人自身が、「お金を稼いでいる=偉い」とどこかで思っているからです。お金を稼いでいる張の本人たちは「ただお金を稼ぐのが得意なだけ」としか思っていないのに。ですから、まずは「お金を稼いでいる人は偉いのではなく、単にお金を稼ぐのが得意なだけ」と自分自身に何度も言い聞かせてください。あなたの心が軽くなります。
チェンマイ、プノンペンに不動産投資
私は、不動産は少ない資金で大きく伸ばしたいので、先の伸び率をしっかりと読んで投資をしていく必要があると思っています。タイでいうとバンコクなどはもちろん手堅いとは思うのですが、元手になる資金もそれなりに必要です。それであれば、伸びしろを見て、化ける可能性があるところに投資をしていくことを考えたいです。プノンペンはそういった理由で選びました。
チェンマイも、同じく将来的な見通しが明るいというのが理由です。チェンマイ空港の他に新空港ができるという情報を得て、市況が活性化するだろうというところを見込んで投資に踏み切りました。
私は不動産投資は凄くリスクが高い投資か?というとそこまでではないと思っています。私の資産形成は、元々元手がないところから始めているので、元手を作る手段も、株、FX、暗号通貨です。これらは全てハイリスクです。これらでお金ができてしまえば、ローリスクの投資に変えた方がいいです。不動産はそういった意味でシフト先としてはふさわしい投資先と言えるのではないでしょうか。多くの人はさっさとリスクを取らずに不動産投資で安定した収益を得たいと考えます。しかし、当たり前の話ではありますが、資本がないなら、そこにいくまでには順番があるのです。
ドバイの不動産投資
ドバイの物件は6,7年前から買って、4年前に出来上がって、2年前にプレビルドとして出来上がったので貸主を見つけてそのあと売却という流れを汲んでいます。売却したあと新たなプレビルドの不動産を買って、出来上がったらまた貸して、値上がりを待って売る。この繰り返しです。値上がり分が積みあがっていきます。そもそも海外の不動産に着目したのは、投資先としてみた場合、伸びしろとして大きな成長が見込めるというのを感じたところによります。リターンが多く見込めるという点で魅力を感じました。
エアグローバルエージェンシーについて
ロックダウン中に、私が所有していたチェンマイの不動産を見に行きたかったのですが、渡航が叶いませんでした。そこで、管理を誰かに委託したくて、知り合いづてに紹介してもらったのが、エアグローバルエージェンシーの近江さんと知り合ったきっかけです。当時は当該物件の管理が滞り、売却の最後通告のような連絡が来たのでとても困っていました。近江さんには緊急の時の助っ人として尽力いただきました。
元々エアグローバルエージェンシーが民泊運営の会社とは知らなかったのですが、近江さんの話を色々お聞きするうちに、ドバイの不動産を民泊貸しする相談をしたのです。元々ドバイでも年貸しなどはしていたのですが、そこを民泊仕様に変更し、今回初めて民泊物件をもちました。
近江さんがいろいろなアイディアを提案してくれたことと、今までの経験で培われた知識から沢山アドバイスしてもらったことが良かったです。年貸しする場合と民泊でやる場合のメリットとデメリットも提示してくれて、とても勉強になりました。
エアグローバルエージェンシーと作ったドバイのラグジュアリー民泊
新たにオープンしているドバイの新作物件は、エアグローバルエージェンシーと協業して作り上げた物件です。実は2月1日にはスケルトン状態だったのですが、今は完璧な内装が完了しています。凝り性な私ひとりなら数か月悩み抜いて作り上げるものを、僅か10日程で仕上げてくださいました。
成功するためには「何事も基準値を高く、出来る限り妥協せず完璧を貫く」というのが私のセオリーでもあります。近江さんには内装の細かいリクエストを沢山出しましたが、それに対してプロの視点から具体的にいろいろ提案をしてくださったので、とても進めやすかったです。何かとアクシデントの多い現地ドバイのスタッフともしっかりと連携し、幾多のトラブルも乗り越え、円滑に推進してくださったことにも感謝しています。
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